ドイツの研究者(学生?)から「お前が Flickr に上げている写真(↑これ)は、マラジョアラ馬 (Marajoara Horse) という珍しい品種だから本に使わせて欲しい」という連絡を受けた。
2009年にブラジルのベレンで行われた世界社会フォーラムに出かけた。ベレンはアマゾン川の河口にある町である。会期後、二泊ほど
マラジョ島 (Ilha de Marajó) に観光に出かけたのだが、写真はその時のものである。マラジョ島は、アマゾン川の河口にある、「四方を淡水に囲まれた島としては世界最大である」。
確かに、Google で調べると、すでに
馬の品種の解説サイトに私の写真が使われていたりする。同サイトによれば、マラジョアラ馬は、1702年にポルトガルからの植民者がこの地で育て始めたのがルーツであるという。従って、アラブや
Alter Real といったポルトガルの品種がルーツになっている。マラジョ島が隔絶された地であるため、昔の姿を比較的保っているが、この地でも最近は様々な品種の育成が始まっている(ので、消滅の危機にある、ということであろうと思われる)。
写真は共有しておくものだ、というお話。
ちなみにマラジョ島では民宿のようなことをしている農園に泊めていただいていた。馬の写真はそのときのものである。写真を使う上で馬の所有者の許可をえなければいけないか、というところがちょっと気になったが、例えば
「印刷会社のための知的財産 9 事件名:かえでの木事件」(PDF)なんかを見ると、まあ、大丈夫そうである。
この農場は、ベレンの日系一世の方がやっている旅行会社で教えていただいた。「ご主人は英語もできるよ」みたいな話だったのだが、行ってみたらご家族全員英語はしゃべれなかったのだが、まぁ、社会フォーラム直後でフォーラムに参加した各国からの参加者が滞在していて、適当に翻訳してくれたのであまり不自由はなかった。
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宿の中もたいへん風情がある。 |
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朝食は焼きたてのポンデケージョなど。ごはんが大変美味しい。 |
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九州ぐらいの「島」なので、当然のことながら島の中に川があり、その川の中にまた島があり…。 |
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そういった川を船で案内してくれたり、釣りをさせてくれたり。川ではカピバラやワニ、サイチョウなどを見ることができる。 |
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ジャングルの中を歩いて、この地にあったというマラジョ文明の土器を見せてもらうことも…。 |
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かつてこのあたりは天然ゴムの生産で賑わっていた。 |
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暇な時間はハンモックで…。 |
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乗馬や乗水牛もさせてくれるので、貴重なマラジョアラ馬に乗ることができた…はずである。 |
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