チュニジアの博物館襲撃事件を受けて、来週から行われる世界社会フォーラム2015(チュニス)の組織委員会が声明を発表しています。社会フォーラムは予定どおり開催される模様。以下に日本語訳を掲載しました。
チュニスでの博物館襲撃事件を受けて、2015チュニスWSF組織委員会が声明を発表
チュニジア政府は今回の犯行がアルカイダ系の「チュニジアのアンサール・シャリーア」による犯行だと断定している模様。アンサル・シャリーアは2013年の、ショクリ・ベライド氏ら二人の野党指導者暗殺にも関わっていると言われているが、実態は今ひとつ分からない。
写真は、ベライド氏暗殺のすぐあとに行われた2013年の世界社会フォーラムのオープニング・マーチ。ベライド氏の写真を掲げる左派の学生達。
チュニジアはアラブ世界の一員であると同時に「ヨーロッパと同じ地中海世界」という意識も強く、労働運動を中心に左派運動も強い。
こういった、世俗主義的な運動に関わる人々との協力、連帯関係をきちんと築いていくことが、イスラム主義の過激化に対抗するのに大事であろう。
そういう意味では、今回はチュニジアにいけないのが残念である。